ウェルビーイング

健幸とは?

WHOの憲章に、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます」と、Well beingの定義が示されています。Well beingとは、その瞬間の幸福であるHappinessとは違い、体・精神・社会的な健康が持続可能である状態といえます。

本研究室では、『持続可能でウェルビーイングな2050年CO2ゼロの実現』を目指し、一般社団法人ゼロエミやまなしウエルビーイング研究所など連携し、実際に体験しながら研究を進めています。

持続可能でウェルビーイングな2050年CO2ゼロの実現

実際に山梨県北杜市をプラットフォームに一般社団法人ゼロエミやまなしウエルビーイング研究所と連携して研究を進めています。

具体的には、市内に「遊ぶ場所」「働く場所」「住む場所」の拠点をつくり、それらを結ぶモビリティの構築と楽しいモビリティの実現、また地域コインの導入や地域エネルギーの流通をシステムとして結びつけ、さらに東京などの都市と北杜市の間のカーボンフリーな移動手段、カーボンオフセットの仕組みを構築します。

このように様々なアイディアを全体のシステムに組み込み、持続可能・ウェルビーイング・CO2ゼロの実現を目指します。

国が行う街づくりの取り組みは、二酸化炭素排出量を削減することを目標にした「環境モデル都市事業」から、街の持続可能性を高めるための「環境未来都市事業」に移ると、地方自治体の街づくりの目標も、CO2排出の削減量から、経済的価値・環境的価値・社会的価値を高める事となり、取り組みの中には、人々の健康や社会福祉に関するものが多く含まれるようになりました。

そして、現在進められている「SDGs未来都市事業」では、国際的な指標に合わせた取り組みとして、SDGsで設定する17の目標を設定しています。そのゴールは、人々をWell benigにするためのものです。街づくりに関しては、人々がどのように暮らして行くのかを良いのかを考えていく必要があるのです。

 

研究・活動のテーマ

  • 『ワーケ-ションで都市と地方をゼロカ-ボンで結ぶトータルCO2削減のモデル構築』の実現(山梨県北杜市など)
  • 街づくりの取り組みでは、健康的なライフスタイルの確立や、シェアリングエコノミーによるコミュニティの活性化、潜在型ツーリズムの促進などを通し、人々の行動や地域の活性化を図る取り組みをしています。
  • ポストコロナ世界、そして通信環境が進化する中で、東京に一極集中せずに、地方の環境の良い場所で仕事をすることや、1箇所に居住を決めず、二地域居住の社会実験を行うこと、さらには、仕事をしながら拠点を移動していくような生活など、人々の生活スタイルが、今後起こりうる事案や技術革新により、どのように変わっていくのかをシミュレーションし、政策などの提案につなげてゆきます。

学生の研究

井上寛人 - 2024春卒業(修士)

市川有那 - 2024春卒業(修士)