都市デザイン

様々なタイプの街のデザイン

未来社会と街のデザイン

地域の少子高齢化、過疎化、災害への脆弱さ、地球規模で発生する温暖化、感染症など、様々な課題がある人々の暮らしの中で、今の街は持続可能と言えるでしょうか?

近年の地震や台風だけでなく、人々が直接触れ合ってやいけない時間を過ごさねばならなくなった新型コロナウイルスの感染拡大。それら経験した人々は、自分たちが住む街をどのようにイメージしているのだろう。

様々なモノのオンライン化により得られたビックデータを用い、AI技術の本格的な導入で、自動運転、ロボット技術で、自動生産、働き方の改革が進むが、それが街にどのような変化をもたらすでしょうか?

これらの課題について、課題を持つ人の意見を多く聞き、議論を繰り返しながら創造をしていく。ビッグデータを分析してシミュレーションし、それをわかりやすく伝えてまた議論する。そうしながら、将来の街のデザインを行ってゆきます。

街の課題

東京など都市部での先進的な都市デザインだけではなく、歴史ある街で世界から観光客の訪れる京都ではどのような街のデザインが良いのか、人口の減った地方の町や村は、どのようにすれば持続可能になるのか、デザインを行う街は多種多様です。

それぞれにおいて街が抱える課題も様々です。東京都杉並区では古くからの住宅地が残り道路が狭く入り組んだ木密地域が、今後発生する可能性のある大地震に向けて対策を進める必要があります。

京都では世界中から訪れる観光客により、宿泊施設が満杯となったり、街内の交通渋滞が発生するなどオーバーツーリズムが問題でした。しかし、新型コロナウイルスによる影響で、海外から観光客がこなくなると、今度は観光客向けに提供していたサービスができなくなり、商売ができずに困っています。

地方では高齢化率が40%を越し、行政サービスも含めた街の機能が維持できないと予測される町村が多数あり、街を持続可能にするための様々な活動が行われています。

街のデザインに必要なもの

地形や気候、自然災害などの自然環境、人や物が移動するための交通網やモビリティ、生活する上で必要な水やエネルギー、通信といったインフラや食物の需要と供給。さらに、人が生活し、仕事をし、暮らすための建築物やコミュニティなど、街を構成するものはたくさんあります。

それぞれに課題があり、まずはそれを把握すること。そして、そえれらを全体のシステムと捉え、街のデザインをしてゆきます。

研究・活動のテーマ

  • 「未来社会創造事業(異分野共創による超スマート社会の実現)」JST(東京:実施中)
  • 「暑熱と高齢化社会の脆弱性に対する健康と環境の好循環の政策」環境省(大阪:実施中)
  • 「地域循環共生圏づくりプラットフォーム構築支援事業」環境省(山梨:実施中)
  • 「アフターコロナの脱炭素化シナリオ構築手法開発」環境省(東京、横浜、京都:実施予定)

本研究室の代表的な研究アプローチ

「和風スマートシティーづくりを目指して」

http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/70/70.pdf

学生の研究

木村彰利 - 2024春卒業(修士)